
トランスの後部にはまだスペースがあり、ここにもう2本ほど電解コンデンサーを追加できそう・・・。改造マニアの方は如何?

サイドのプリアンプ部分。MUSEコンデンサーやELNAのDUOREXが使用されている。DUOREXはELNA社のオーディオ用電解コンデンサーで、同じELNA社のオーディオ用電解コンデンサーのセラファインより安い。2005年現在廃番で今でいうとシルミック2が相当するかな?

PHONOイコライザー関係の回路もここにある。

左端の黒い物体はU-CONのフィルムコンデンサー;2センチぐらいある。

メインのアンプ基板は電解コンデンサーのせいで あまり見えない。

リヤパネルはオーソドックス

裏 黒い部分はジブラルタルシャシー

薄い鉄板だが 沢山メッシュが入っている為鳴らない。またゴムなどが細かく取り付けられていてdumpされている。

こんな素子の固定方法が出来るのも、ヒートシンクがゴツイ機種ならではです。

サンケン製のバイポーラ・トランジスタ 2SC2837/A1186を使用
Marantz PM-6100SAやONKYO A-817RX2 Acchphase E-212 E-308にも使用されている素子です。
回路的には ,S.T.D(Spontaneous Twin Drive)電源程度でオーソドックスなアンプ ,S.T.Dは当時のパンプレットなどでも紹介されていたが 要はドライバー段の電源を別に用意するだけのことで、そのくらいのコトは高級アンプなら日常的にされていることなので特別に珍しい技術ではない。
またSTDっていわゆる性病のことなのよね。AIDSや淋病・B型肝炎やクラミジアとかのね。
音は癖がなく がっしりしていますが、KA-990Vみたいなイブシ銀のような感じではなく もう少し生身のある音がします。音場も広大ですが 飛び散って散乱するタイプではなくある程度の抑制が効いたタイプです。
発熱は やや多めの機種ですので放熱には注意が必要です。AX-Z921やSE-M100などより明らかに発熱は多いアンプです。バイアス電流が多めに設定されているのでしょう。
1988年12月のステレオ誌での批評は以下のとおり
石田善之氏
レンジ感も音抜けも大変バランスが整っていて、甘からず辛からず、柔から過ぎず硬すぎずといった整ったサウンドが得られる。ノーマル入力のソースダイレクト以外にもダイレクト入力があり、さほど大きな差ではないが、いくらか硬さが減り、音場の深さのようなものがより一層表現される。ノーマルでのソースダイレクトのオン/オフは少々差が大きくて、全体の情報の差や輪郭の縁取りは当然ダイレクトの方が整ってくる。ダイレクト入力での視聴は、なんと言っても全体の解像度の高さが印象的である。中低域の響きも、音の透明度や深さを持ちながら、ことさら厚みを強調するのではなく、さわやかに上下にレンジを広げている。特にオーケストラの広がりや奥行きに対して豊かな残響感が融合し、自然な鳴り方を聴かせる。ピアノソナタも強い部分で輪郭が強められるわけではなく、常に透明感と響きの美しさを忘れない整ったバランスである。オルガンのペダルの部分も下まで良く伸びているし、弦バスもしっかりしていて、幾分、倍音の目立つ部分もありそうだ。前作の333ESXUがやや輪郭を強調し、押し寄せ気味の低音であったのに対して、さわやかな奥行きを出し,S/N比が向上したように思われる。ジャスのベースもなかなか豊かで締まりと量感のバランスが良い。フォノ系はいくらかMM優位で、MCは重心は低いが豊かさはもう一歩だ。ノイズレベルは実用になる。
金子英男氏
(全体的に要約しました)このシリーズ3作目で音色やサウンドパターンは変化している。TA-F333ESXは大胆なエネルギーを充分に持たせた感じで、細かいことにこだわらずダイナミックに怒涛の寄りを見せた。2作目のTA-F333ESXUでは その中低域の腰の強さを控えめにして質の向上が図られ、ワイド感のある方向に転進させられた。今回はその状況が更に進み、一作目とは大分違った印象になっている。迫力というところから かなり率直な鳴り方に変わった。安定感や鈍さを伴った重たさは後退し、ワイド化されて分解能が上がりさっぱりした感じの方向に踏み込んでいる。音楽が一つのパターンに押し流されていたところがあったが、今回そういう面では視野の広がったサウンドになている。ただ少し表面の綺麗さを追い求めた方向に変わりすぎた印象もある。これ以上この傾向を推し進めると、音はワイド化されてが密度がその分希薄になり薄い面も顔を出してくる。特に低域の安定感をもう少し望みたい感じ。MMでもバランスと質感は良好で、MCでもFレンジはそれほど狭くならずバランスも良い。
福田雅光氏
(全体的に要約しました) 前作よりかなりクオリティがアップしている。パワフルな低音と、それからすっきり繊細に伸びきった高域ということで、レンジ感がかなり広くなっていて、濁り・歪感がグッと抑えられている。フラットパターンで柔軟な肉付き、軽いメリハリがあり、純度の高いクリアなサウンド。さらっと澄み切った表現で繊細でな表情も引き出している。躍動感や音像の輪郭もすっきりしている。PHONO入力はややマイルドで、MCと比較するとMMの方が立ち上がりや締りが良くなる。このクラスとしてはPHONO入力は立派な内容。
入江順一郎氏 (1988年11月のステレオ誌より抜粋要約)
一聴して音がスカッと出てくるという感じ。TA-F333ESXUと比較するとレンジ感・密度感がグンと上がってきている。低域は出てくるだけではなくて、ちゃんと分解能もありますから、躍動感もありますし、またオーケストラでは帯域が広く粒立ちがよくて、ふわっと前後左右に広がってくる。ナチュラルでレンジも広いし音も痩せない。PHONO入力系もなかなか優秀なアンプでMCで聴いてもレンジは相当広いし、音もやせない。しかもパターンはCDとほぼ同じでバランスも取れている。歯切れのよさも持っていますしスケール感もある。ただMMと比較すると、やはりMMのほうが素直でまろやかで抜けがよい。
藤岡誠氏(1988年11月のステレオ誌より抜粋)
ベストセラーからの改良型。ヒートシンクなどいくつかのパーツがグレードアップが図られている。一聴して333ESXUと違うのは、高域方向への伸びである。旧型はどちらかというと甘さを持った高域だったのが、本機ではスッキリ。高域楽器の倍音成分や残響感が変化してきている。全体的な音調には大きな変化はないようで、その意味で相変わらずの高い信頼性を持っているといってよいだろう。何を聴いてもスッキリと癖がなくバランスが良い。
1989年夏号のオーディオアクセサリー誌
石田善之氏のコメント(要約)
アナログレコードの再生は、中低域の厚み、高域の伸びも十分で、CDより高域は強く感じる。中低域〜低域はいくらか重みがあり、スケール感にも繋がっているが、軽快感は押さえ気味。
333ESXUの音は、333ESRと比較して更にがっしりとしていて力強い。低〜高域までの統一感に優れ、完成度の高さが良くわかる。その前のTA-F333ESXは、メリハリが利いて、若干ドンシャリ気味だが、どっしりとしたサウンドは当時大変な魅力に繋がっていた。アナログレコードの再生についてはシリーズを通じて大きな変化はなかったようである。333ESXから333ESRへの変化は、音抜けのよさ、細部の表現力といったところである。
1989年7月のステレオ誌
プリメインアンプ7-9万円の価格帯で、神崎一雄氏・長岡鉄男氏・藤岡誠氏の3人が私のベスト1として、このモデルを選定しています。
長岡鉄男氏
この価格帯の火付け役となった333シリーズ。数が出ないと赤字になる恐れがある。実測21.1キロとヘビー級、高剛性、きわめてオーソドックスなハイファイサウンド、この上を狙うとなると20万円台か?
外観に傷が多かったので、オークションで売却しました。
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