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裏側。
裏板も突板仕上げ。
スピーカーターミナルは、高域側とウーハーに分かれている。
バナナ端子には対応しないし、端子自体がプラスチック製で、使い勝手は悪い。また壊れやすい。

バイワイヤリングに興味がないユーザー(私も)は、このパーツを使用することになる。
これまた使い勝手が悪い。

専用の脚は、文字通り <脚>である。

ネジ止め固定できるが、評判は良くなかった。
またネジは緩みやすくガタが出やすいので、定期的に点検したほうが良い。
他のスタンドの使用を検討しない人は、接着剤で固定してしまった方が音は良いと思うが・・・・

さて解体開始。

ウーハーは、8本のフランジボルトで猛烈なトルクで取り付けて・・・と言いたいところだが、
8本とも、スカスカのユルユルだった。
もちろん出荷時には締まっていただろうが、発売後20年経過して緩んでしまっていた。
左側の突起は、サランネットの装着部分(マグネット式)

??????
なんでこんな暴挙を???と思われた方。
ウーハーが外れないのです。先にスコーカーを外して、その穴から手をつっこんで
ウーハーユニットを裏側から押すのですが、ビクともしません。
渾身の力を込めても外れません。
接着してある?? そんな馬鹿な。
車用のジャッキを、注意してスコーカーの穴からキャビネットに入れます。
なんでこんな馬鹿なマネを・・・と思いましたが、
もうこれしか方法がありません。

グゴゴ・・・ゴゴゴ・・・グコ
こんな音がして良いのか?と思うような音がしてウーハーが産まれました取れました。
なんとウーハーのフランジが15ミリもあるのです。バッフルも8ミリ削ってフランジを落とし込んでいて
しかも クリアランスがギリギリ・・・・だったので、その摩擦でウーハーが外れなかったのです。
冬季なら冷えてフランジが収縮し、取り外し易かったかも?

アルニコ・壷型磁気回路。ゴッツイフレームです。
磁気回路にはブチルゴムが巻いてあります。
振動板の表側はカーボン線維ですが、裏側はパルプのようです。
ユニットへの配線も強力。


ウーハーのネットワーク。
芯入りコイル×1、電解コンデンサー×2、フィルムコンデンサー×1のシンプルな回路です。
裏板に、パーチボードを介してボンドで固定。

スコーカー
6.5センチ ファイン・ダイヤモンド・セラミックス振動板スコーカー
こんなユニットは もう2度と作られないだろう。マグネットもアルニコ。
フランジも分厚い。磁気回路はコルクを巻いてある。
バックキャビティーは厚手のプラスチックで丈夫。
ペシペシ鳴くようなこともない。
ここにもブチルゴムが巻いてある。

配線はそれほど太くない・・・が、これも試聴の結果なのだろう。
ボイスコイル自体は糸のようほ細いので、そこに2とか3スクエアのケーブルを接続しても
静電容量が増えて、鈍い音になるだけ?かもしれない。

バックキャビティーはネジ止めであるが、接着されているらしくネジを全部はずしてもキャビティーは外れなかった。
内部はミクロンウールが充填してあるはず。


ネットワークは、コイル2個、フィルムコンデンサー3個程度。
フィルムコンデンサーはU-CON社製。
ウーハーのネットワークと同じく、パーチボードを介して裏板にボンドで固定されている。
オーソドックスな-12dBの回路。ローカットのコイルがコア入りなのが惜しいが
量産品では仕方ないか。

ツイーターもゴツイフレームが使用されている。
3センチ ファイン・ダイヤモンド・セラミックス振動板ツイーター

もちろんアルニコ磁石を採用。


ネットワークは空芯コイル×1、フィルムコンデンサー×1.
2D335Kというのは、3.3μFという意味。

吸音材は、密閉としてはホドホドに入れてある。
NS-1000MやNS-1000Xのように、無茶苦茶な量ではない。
ハイパワーアンプやデジタルアンプで駆動するなら、もっと少なめでも良いかもしれない。
ミクロンウールのみ使用されている。
吸音材は左右と裏板を軽くカバーし、ウーハー近くは、3次元的に張ってある。(貼っているではない)

バッフルは38ミリ。
裏板は25ミリ。
質の良いカエデプライウッドが使用されている。
他のスピーカーでは見たことも無いような上質な木材だ。
勿論 合板ではあるが・・・。
補強は、下記のように強力。

写真のように、丈がある上部なパーチボードで補強が入っている。
- ウーハーとスコーカーの間に、横に1本。
- スコーカーとツイーターの間に、縦に1本。
- 裏板に横に1本、
- ウーハー裏に、縦に2本
- 横板には、ウーハーとスコーカー横に それぞれ1本左右に。(合計4本)

スピーカーターミナルは、裏板に85ミリの穴を2つ開けて、
そこに厚さ5ミリのパーチボードで蓋をして取り付けてある。
先にも記載したように、端子はプラスチック製で破損しやすく、使い勝手も悪いし
しっかりケーブルを固定することも出来ない・・・・。
裏板には直径85ミリの大穴が2つ・・・・。
そのままだと断面積は、56.74平方センチ
穴を開放で鳴らすと、ダクト共振は52HZくらいになりそうだ。
(ダクト長さは裏板の25ミリで計算)
え??? 何をする気か・・・って???(笑)
SX-900の外寸は、440×850×369であるが、
これは専用脚やサランネットを含んだサイズなので
キャビネットそのもののサイズは440×750×320であった。
フロントのバッフル厚は38ミリ。裏板は25ミリ。サイドも恐らく25ミリだろう。
底は少し厚いかもしれないが、25ミリで計算した。
すると内容積は、(44-5)×(75-5)×(32-6)mlとなる。
計算すると、71リットルである。
ネットワークや補強もあるが、吸音材もあるので、70で計算した。
そうすると、ダクト共振周波数 28HZくらいに設定したいとすると、
肉厚5ミリのパイプを突っ込むと、44平方センチの断面積なので、
ダクトの長さ18.5センチで良さそうだ。
ウーハーの振動板の面積は、実測で直径24センチなので452平方センチ。
42平方センチのダクトでも、ウーハー面積の1/10以下でしかないので
問題は無さそうだ。
ウーハー単体が十分な低音を再生してくれているので、
ダクトの効果は、控えめで良いと思う。

銀・ロジウムメッキ 大型SPターミナル・・・というのをオークションで購入。
凄く上等なターミナルで、到着してから驚いた。

角型のダクトにすると、ダクトの断面積が確保できない・・・・。

様々な筒状のモノを購入。
最終的に採用したのは、一番左側の塩ビパイプ@250円。
内径は60ミリ程度。断面積は28平方センチ。
長さは13.5センチだが、裏板が2.5センチなので、トータルの長さは16センチ。
共振周波数は24HZくらいになりそうだ。
なお SX-900spiritのダクトは、非常に細いもので、息抜き程度の効果しかもたないダクトでした。
まあ ダクトが失敗なら、シャツや靴下を丸めて突っ込んでおけば、簡単に無効化できるし、
ダクトを細くしようと思えば、鉛インゴットでも突っ込んでおけば容易に調節できる。
(小さなダクトは大きく出来ないが、逆は簡単)

用意したシナ合板を・・・・
(F-201の補強の時に、あわせて切り出してもらった@ホームセンター)

ホールソーで切り抜きます。
こう一言で書いていますが、この切り抜き作業でも
工具の購入など、かなり手間が掛かっています。

エポキシパテで、配管を裏側から固定します。

表側はシリコンで埋めます。
下に写っている御影石は、スピーカーの上と下に設置する予定のもの。

純正のスピーカーターミナルが固定されている板。
僅か厚さ5ミリ。これは酷いと思う・・・。
ウーハー用の配線は、柔らかく太く
ツイーターとスコーカー用の配線は、細いが非常に硬い銅線が使用されている
(LC-OFC?)
ヒヤリングによる選択なんだろう。

スピーカー端子を固定。
こちら側は裏板に内側から密着する必要があるので、塗装した後に 研磨しておく。
純正はコルクのパッキンを挟んでいたがそれは使用しない。

端子板は、裏板へビスで6箇所で固定する。
ただし、ビスも純正より大きなものを使用し、6箇所でシッカリ固定。
作業スペースが狭いので、小型の電動ドリルが必要。
人力では下側の2本は締める事ができないと思う。
端子板には予め6箇所にネジ穴を空けておく。
ユニットへの配線は、カシメて固定したあと、ハンダで補強する。

吸音材は、減らしておく。
これは減らした後の写真。
もっと減らしても良いと思うが・・・
純正の状態だと、スピーカーボックスの6面全てを吸音材が覆っており
さらにウーハー回りに3枚の吸音材が、テントのように張られてたり、筒状に丸められたりして、固定されている。

そのウーハー回りの3枚を除去した。上質なウールなので
NS-1000Xの復活のときにでも(?)使用したいと思う。

後ろから見ると、こんな感じ。

セッティング。
手前のスピーカーは、ビクターのウッドコーンスピーカーです。
詳しくはこちら
スピーカーの下と上には、白御影石のブロックと設置。
オーディオ ムカイ製で、素晴らしい精度とコストです。お奨め。
サイズは
下側が450×400×30で、15キロ@3600円
上側が400×300×30で、10キロ@2500円で、送料サービスでした。

添加重量は、合計で60キロくらい?
スリップやガタが無いように乗せる。
もっと乗せても良いと思う。
試聴です。
スケールが大きくなり、詰まった感じが無くなった。低域の表現力も改善。
神経質さや音の痩せも改善し、風格が2ランクほどアップした感じ。
重量添加物の影響か、中域まで良くなった。
スピーカーの存在感も(元々少ないスピーカーだか)、さらに減って、
いかにもスピーカーが鳴っている!という感じは無くなった。
となりのスピーカーが鳴っていると言われたら、それを信じてしまいそうだ。
・・・・・・が、まあ これは話半分。
私は、自分自身の感想を含めて、ブラインドテストや客観的な測定値以外を信じるつもりは無い。
実は改造したのは片チャンネルだけ。
未改造の もう片方と、厳密な比較をしてみます。御影石の効果も大きいようで、どこまでバスレフ化だけで音が変わったのか、見極めたい。そのうちに・・・・・ね。
長岡鉄男氏もNS-1000Mをバスレフ化して試聴しているが、劇的なサウンドの変化の大きな要素は吸音材の減量(1/4にした)で、裏板に設置したポートを閉鎖しても、スペアナ上は別にして、聴感上は大きな差は無かったとレポートしている。ま・・・ポート面積が狭いせいもあるけどね。
さて測定。
まずツイーター軸上1mでの測定データーです。
うーん ハイ上がりですね。
高域も低域も延びていません。
つづいてリスニングポジション(スピーカーから2メートル)
高域は10kHzから急降下です。

背面のポートからの放射
70Hzくらいの音が中心でしょうか?
これはこれで良いと思います。
では無改造のSX-900では?(リスニングポジションでの測定)

うーん・・・・バスレフ化した方と、根本的に違いがないような・・・・
では バスレフ化した方のポートに詰め物をして閉じてみると・・・???

では、ポートを開けてみると?
・・・・すいません。全く同じに見えるのですが〜〜?。
ポートの周波数設定が低すぎたかな?断面積も狭いですからね。通常このくらいのキャビネットなら、ダクトの断面積は100平方以上は欲しいですからね。F特性に現れるほどの低音放射が無いようです。
しかしFレンジが狭いね。とてもフロア型とは思えない・・・。高域は高剛性の振動板をつかうと、こうなりやすいが、低域はもうすこし出ているかと思ったが・・・。聴いた感じはとてもワイドレンジなんですがね。取り合えずポートの周波数を現実的な40HZにしてみようと再計算すると、ダクト長31ミリ???裏板が25ミリなので、パイプ長は6ミリで良いことになる。実際は少し長めで動作するので、裏板の25ミリだけでも十分かもしれない。しかしそんなのは穴であってダクトでは無いな〜。聴感上はかなり差がある(気がする)のですがね〜。
取り合えずもう片方も、同じように改造することにします。ステレオにしてみて、どの程度の聴感上の差がですか・・・ですね。
その後・・・です。
左右ともバスレフ化しました。
最近パイオニアS-9500という大型スピーカーが入庫したのですが、
まあ雲泥の差ですねえ。凄まじい差というか。
やっぱりSX-900は、いいスピーカーだと思います。
バスレフ化ですが、元々はクソ使いにくいスピーカー端子を何とかしたいというのが一番の動機だったので、満足しています。スペアナの測定結果は別にして、聴いている分には、非常にワイドレンジなスピーカーですね。もう少し張りが欲しいというヒトもいると思います。そういう人には、NS-1000XとかS-9500とかの方が良いかもしれません。
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