オーディオ解体新書>D-37(バックロードホーン)
D-37改めて言うまでもないが、D-37は、故 長岡鉄男氏が16センチフルレンジ用に設計した、バックロードホーンである。ゼロから出来たスピーカーではなく、派生の順番としては、下記のようになると思う(筆者が想像したものです) D-50 → D-55 → D-33 → D-37 → D-37ES D-50は直管の連続によるバックロードホーンの原型であり、ここからD-70なども派生したモデルです。D-50を徹底的に補強し、かつ強力なFE206S,208Sに対応すべく大型化したのがD-55です。それを16センチユニット用にダウンサイズしたのがD-33ですが、当時のフォステクスの16センチユニットには駆動力の大きなユニットがなく、設計時には組み合わせるのに適当なユニットが存在しないという奇妙なモデルとなってしまいました。 基本はD-33で完成しており、D-33 → D-37 → D-37ESの流れは、外寸の変更や、板の組み方、空気室の違いなどが主な変更点です。なおD-37ESはFE-168ESに対応したモデルですが、長岡氏は既に死去されていたために、雑誌編集部が独自に設計したものです。また別の方が設計したD-37ESも存在します。
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さて私が入手したD-37は、すでに組み上げられたもので、D-37を超えるべく(?)細かい部分ではあるがオリジナルから変更がなされているが、大きな違いにはならないだろうと思う。 ただし入手時のユニットは、FE168EΣであり、Σより若干強力とはいえ、SSやESと比較すると駆動力不足であり、恐らく中域の音圧や解像度について、歴然とした差があるのは間違いないはずなので、その点ご了承ください。
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やはり低域は出ていない。70HZくらいから急降下で、超低音は全く再生できていない。また高域の3段ピーク(?)は、この振動板のキャラクターであろうか?F-201にも似たような特性が見られた。1000Hzから300Hzの領域が少し音圧が低く、中ダルミ傾向である。この部分は音色に露骨に反映されているはず。200-300Hzの領域が少ないと、音がドライに感じられやすい。
ユニットの軸上を外れるので、高域はややダウンする。300HZ前後のディップ(低下)が目立ってくるが、スペアナの印象はそうバランスが悪いものではないと思う。
別の部屋でD-55(FE208Sユニット)を鳴らしていましたが、D-55もキチンと再生できているのは100HZまででしたね。バックロードの限界???とは思いたくないですが・・・・。D-58ESでは、30HZからハイレベルで再生されると長岡氏は書いていましたが、(実際測定されたスペアナ結果は見事なものでした)果たしてユーザーさんの自宅で、そのような特性になるのでしょうか?
このときのNS-1は、SX-900の上に置かれて、床から1メートルくらいの高さで、低音再生には不利な状態でしたが、それでも低音の再生能力は、NS-1>D-37です。まあ、質が上か下かは置いておいて・・・ですが。D-37のユニットをFE168EΣから、FE-168SSとか168ESに置換すると、劇的に低音再生能力が向上するのでしょうか??甚だ疑問です。 思うに長岡氏の方舟は、鉄筋コンクリートで、天井以外はガチガチの作りでしたから、 一般ユーザーの木造建築では、高音は反射されますが、低音は抜けてしまいますよね。
一応試してみました。
・・・・うーーん、F特性上は変らないですね。低音も相変わらず出ていないし・・・・。スーパーウーハーが欲しいですね。
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