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SONY CDP-777ESJ

最終更新日  2009年7月6日

92年にデビューしたソニーESシリーズトップモデルとしては光学系非固定メカ最後の機種で、電圧型のD/Aコンバーター搭載の最後の機種です。海外ではCDP-X707ESとして販売されたようです。

同時期発売の下位機種;CDP-555ESJも合わせてご覧ください。



形式 コンパクトディスク デジタルオーディオシステム
周波数特性 2Hz?20kHz(±0.3dB)
信号対雑音比 118dB以上
ダイナミックレンジ 100dB以上
全高調波ひずみ率 0.0015%以下
チャンネルセパレーション 110dB以上
ワウ・フラッター 測定限界以下
消費電力 27W
最大外形寸法 470×125×375(幅×高さ×奥行き)
重量 16.5kg

555ESJより3キロ重い


天板は、アルミ製の鋼板で丈夫。


アルミ削りだしのスペーサーで固定。
この部分は、CDP-555ESDでもプラスチックだった。


出力端子は豊富


内部構造。
右側のアナログ/DAC部分は2階建てになっている。
トランスケースは1つであるが、中には2つのトランスが封入されている。
サイズから見て、中のトランスはCDP-555ESJと同じではないか?
蛇足ながら、CDP-R3も同じトランスケースを使用している。


強力な電源。
プリアンプでも、 これだけの電源を実装している製品は少ないだろう。
電源回路が2系統あるのが、判るだろうか?
中央のドライブの横と奥に、電源回路がある。


このCDPは、DAC用に別に電源を準備しているらしい。
写真左下の電源回路はDAC専用の回路??。デジタル系の電源回路にしては、豪華すぎる・・・。
ドライブ後方のものは、アナログ回路用の電源回路。


DAC用の電源回路(だと思う)
ELNAのFOR AUDIO
16V 12000μF
手前の白いものは、電源ノイズフィルター。


アナログ系電源回路

手前はネガティブ・ブラックコンデンサー;63V 1200μF
奥の黒い巨大なコンデンサーがエルナ FOR AUDIO 63V 4700μF
ヒートシンクが装着されている素子が3端子レギュレター。


中央〜右側の、やや小型のコンデンサーはAWFコンデンサー。
右の黒い8つのパーツは、ファストリカバリーダイオード
抵抗など、さすが良質なリケノームの金メッキ抵抗が使用されている。
コンデンサーの間には、銅製バスバーが十の字型に入っている。
この基板は、CDP-777ESAとほぼ共通である。


2SA1349
東芝製のDUALトランジスタ。
低周波低雑音差動増幅用で、アンプの初段などに使用されるが、
ここでは安定化電源の回路の一部として使用されている。


DAC〜アナログ基板
左側、やたら電解コンデンサーが設置されている部分裏側に、DACチップが左右独立で設置されている。元々1チップに8DAC入っているので、1つのチップで左右CH出力可能(555ESJや333ESJは、そうなっている)だが、777ESJでは左右別々に使用して、合計16DACになっている。+/-のプッシュプル差動動作にしていると思うが、それにしても4DACで可能なので、16個ものDACをどう使っているのか?どうやらNECの一部CDPやDTC-2000ESでなされたように、意図的に出力を半周期ずらして合成して、高周波ノイズを逓減するなどの工夫をしているようである。

※NECの某CDPは8倍オーバーサンプリングのDAC出力を少しずらして重ねて、16倍オーバーサンプリングと同等の出力を可能とした回路を採用していた。


バーブラウンの高価なオペアンプOPA27が使用されている。
サーボ用に使っているとか。
アナログ基板もCDP-777ESAそっくりであるが、IC505のオペアンプが5532からアナデバ社のAD712に変更になっている。
基板そのものは、ほぼ同一。


脚はファインセラミック


底板も丈夫


銅メッキシャシー
この辺は、CDP-777ESA、CDP-555ESJと共通。


ボリュームは10万以下のプリメインアンプで使われるような、質の良いものが使われている。
ヘッドホンや可変出力用に使用される。


アナログ基板が2層になっているのが判る。


上側の基板を撤去します。


CXD2567 スコアデジタルフィルター(上側)と、
CXD2562Q;1ビットアドバンス・パルスDAコンバーター(下側)。

777ESAでは、デジタルフィルタとして、45bitノイズシェイピングデジタルフィルターのCXD2560が使われていた。

CXD2567;スコアデジタルフィルターは、フル・フィードフォワード方式で、CDP-XA7ESやDTC-2000ES等に採用されていますが、可聴帯域内の再量子化ノイズを信号に無相関な成分に分散させることで、余韻、奥行感、ホール感等の領域で高い表現能力を持っているということです。45ビットでの動作はCXD2560と同じですが、
変換前の信号に疑似ランダム信号(ディザ信号)を加えることで、デジタルフィルターの出力部において発生する量子化ノイズをオーディオ信号と無相関化するというもので、TEACのZDサーキットと似たような動作を加えたということでしょうか?


下側の基板;全景。
右半分は、XLR出力用に信号の反転をする回路かな?
左半分の役割は???


こちらはNE5532Pを使用。
周囲にはフィルムコンデンサーやAWFコンデンサーなど。
左に見えるリレーなども、CDP-777ESAより変更されている。


ドライブは、CDP-555ESJと同じかと思いますが、
フレームが銅メッキされています。
銀色のシャフトは、CD再生中にトレイを押さえて、不要な振動を制するギミックで、
この部分は、CDP-777ESAやCDP-555ESJより進化している。


光ピックアップ KSS-272A


ドライブ裏のコントロール系基板
-ダイレクトデジタルシンク
-サーボ量をディスクごとに調整するハイプレシジョン・デジタルサーボ
-ファインドライブ
-Gベースユニット
-サファイヤ軸受けBSLモータ
-アコースティック・シールド
-ステイブルロック機構

この辺は、777ESAや555ESJと同じ。

以上より CDP-777ESJは、CDP-777ESAの、メカ部分やアナログ基板に細かい改良を盛り込みつつ、
新開発のデジタルフィルター;CXD2567;スコアデジタルフィルターを新規採用したモデルと言えるようだ。
CDP-777ESAとは、シャシー・ピックアップ・電源のみならず、アナログ基板など、多くのパーツが共通である。


聴き比べ・・・・は、


こんな感じで・・・・。

上から、CDP-XA5ES, CDP-555ESA, CDP-777ESJの順です。


裏側はこんな感じ。



アンプはバランス出力を評価するために、サンスイ AU-α907DR(下側)を使用した。

その結果はこちら

 

 

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